様々な業界で利用可能!ブロックチェーン技術でできること10選

様々な業界で利用可能!ブロックチェーン技術でできること10選

ビットコインの要素技術として作られたブロックチェーンですが、仮想通貨での利用だけでなく、様々な分野への展開が期待されています。そこで今回は、ブロックチェーンでできること10選を紹介します。

ブロックチェーンの注目される特徴

ブロックチェーンが注目される理由について確認します。ブロックチェーンには以下の特徴があることから、様々な業種に活用することが期待されています。

  • 中央集権ではなく分散型台帳構成
  • 取引情報が公開され、取引履歴が自動で記録される
  • 取引が相互にチェーンのようにリンクしているため、改ざんが難しい

これらの特徴により、ブロックチェーンは様々な業界に変化をもたらすと言われています。

ブロックチェーン技術でできること10選

では、ブロックチェーンを活用することでもたらす変化を具体的に紹介します。

物流業界

分散型台帳を活用し、より精度の高いトレーサビリティを実現

現在の物流業界では、生産者から消費者に品物が届くまで、幾重にも及ぶ業者を経なければなりません。例えば、生産者から市場までの輸送業者、市場から小売店までの輸送業者といったように、各売り場に届くまでの間に輸送業者が介在します。これが海外からの輸入品になると、より何層もの業者が追加され複雑な構造となります。

現在の物流では、このように中間業者が何段階にも加わることから、各業者でデータを保有している状態であり、生産から消費者までの一貫した記録を残すことが出来なくなっています。こうした状況により、正確な生産地を把握することが難しいだけでなく、食品生産地や製造年月日の偽装を行いやすくなっているという問題点がありました。

このような状況に対し、物流業界でブロックチェーンを活用することが検討されています。ブロックチェーンの分散型台帳の特徴をあてはめることで、物流業界では共通の台帳を保有することが出来るようになります。そうすることで、複数の業者をまたがったとしても、分散型台帳を活用することで、生産者から消費者に届くまでの流通履歴が正確に記録できるようになります。

また、ブロックチェーンは取引同士がチェーンとなってつながっていることから改ざんが難しく、生産地や製造年月日の偽装を行うことが出来なくなります。ブロックチェーンの取引履歴が公開されているという特徴は、当事者でなくても取引を把握することができ、第三者による検証を可能にします。

このようにブロックチェーンを物流に適用できれば、より精度の高いトレーサビリティを実現できるようになるのです。

物流業界への新規参入障壁を下げる

現在の物流業界は、工程が何層にも別れ、工程間でバラバラにデータを保有していることから、古い商習慣が残っているだけでなく新規参入しにくい構造になっていました。

ブロックチェーンを活用すれば、取引データが自動で残り、情報が公開されるため、各工程間にとどまっていたデータを物流業界全体で共有できるようになります。情報が共有されるようになれば、古い商習慣が改善されるようになり、業界への新規参入もしやすくなります。

新規参入が活発になることで、物流コストは削減され、利用者はより安価で品質の高いサービスを受けられるようになるのです。

音楽・出版業界

著作権保護をより正確に

ブロックチェーンには、取引履歴が自動で記録されるという特徴があります。この特徴があることで、ブロックチェーンの仕組みを著作権保護に活用することが出来ると言われています。

現在、デジタル出版物や音楽などの違法ダウンロードなどにより著作権侵害が問題になっています。これは、ダウンロードの記録を特定の団体のみ閲覧でき、公開されていないことがこの問題を引き起こす要因にもなっています。

ブロックチェーンの技術を活用すれば、ダウンロード時の記録が自動で残り、その記録は公開されるようになります。そのため、デジタル著作物をダウンロードした人を誰でも確認できるようになるのです。ダウンロードした記録を改ざんしようとしても、取引同士が相互につながっているため、改ざんは難しくなります。

仮に、違法コピーしたデジタル著作物が出回った場合、正式版のダウンロード履歴を閲覧することで、誰がコピーを作成したのかを探すことが出来るようになります。

こうした著作権保護にもブロックチェーンは活用できるのです。

アーティストが適正な対価を受け取れるように

現在の音楽業界は、音楽配信業者やイベント開催業者を仲介する構造になっています。そのため、アーティストが手に入れられる報酬は、仲介業者を介した後の金額になっています。

音楽配信業者やイベント開催業者が間に入るため、アーティストは、自身の楽曲がどれだけ利用されたのか、自身のイベントにどれだけの参加者があったのかを把握できないようになっています。アーティストは、音楽配信業者やイベント開催業者から提示された金額しか受け取れないのです。

しかし、ブロックチェーンの技術を活用することで、このような状況が変わると言われています。

ブロックチェーンでは、取引情報が公開されます。そのため、音楽配信やイベントの電子チケットの販売を、ブロックチェーンを活用して行えば、誰にどれだけ配信や販売したかが確認できるようになります。これまで仲介業者が独占していた情報を、アーティスト側でも把握できるようになるのです。アーティスト側でも情報を把握できるようになれば、アーティストは適正な対価を受け取れるよう交渉できるようになります。

アーティスト保護の観点からもブロックチェーンは期待されているのです。

楽曲の利用ルールを付与することも

現在の音楽は配信されてしまえば、配信後にどのように利用されるかを確認することが出来ません。そのため、目的以外の方法で利用されるケースも発生しています。

ブロックチェーンの技術を利用すれば、楽曲データにトークンを付与して、楽曲の利用制限をかけることもできようになります。楽曲の利用制限をかけられれば、目的外の利用を防止できるようになります。

楽曲の利用制限をかけられるということは、アーティストごとに利用方法を変更できるようにもできるということです。チャリティイベントであれば、無料で利用できるようにするなど、楽曲にトークンを付与することで、様々な利用方法に活用できるようになります。

楽曲の利用申請の簡略化

現在の音楽配信では、楽曲に関する履歴が残っていないため、各楽曲の権利が誰のもとにあるのか把握しにくい状態になっています。楽曲を利用しようと思っても、権利関係が明確でないため、申請するだけでも時間がかかってしまいます。

ブロックチェーンでは、履歴が自動で残るため、楽曲を作ったところから各団体に登録するまで、すべて履歴が残ります。履歴が残るだけでなく、公開されているため、楽曲を利用する際に、権利が誰に属するものか把握しやすくなり申請を簡略化できます。

チケットを適正な価格で販売

現在、チケットの転売が問題になっています。チケットの転売は、チケット取扱い業者が販売した金額よりも高い値段で販売されています。高い値段でチケットが販売されているにも関わらず、利益はアーティストのもとには戻ってきません。チケットの転売問題は、アーティストが適正な対価を受け取れない問題とも言えます。

ブロックチェーンを活用して、チケットを電子化して販売すれば販売した履歴は自動で残るだけでなく、公開されているため、どれだけ販売したかをチケット販売業者以外も把握できるようになります。アーティストは、チケットの販売状況を把握できるのです。

また、チケットを金券としてアーティストが直接販売すれば、市場取引によって高騰した価格の対価をアーティストが直接受け取れるようになります。チケット転売問題で発生していた、アーティストが適正な対価を受け取れていないという問題が解消されます。

その他

信頼性の高い契約を可能に

ブロックチェーンには、取引が相互につながっているため、情報を改ざんしにくいという特徴があります。この情報を改ざんしにくい特徴を活用し、信頼性の高い契約を行えるようになると言われています。

また、ブロックチェーンでは、スマートコントラクトという契約を自動化する仕組みも取り入れることが可能です。スマートコントラクトの仕組みを活用すれば、契約を自動化できるだけでなく、信用情報の調査を簡略化できるため、迅速な契約を行えるようになります。

分散型台帳により、システムダウンを回避

これまでのシステム構造では、一か所でデータ管理を行っていたため、データ管理拠点が停止してしまうとシステム全体が停止してしまうという欠点がありました。

ブロックチェーンは、分散型台帳という構造になっています。データの保存場所が一か所ではなく複数に分散して保存するようになっています。そのため、仮に一か所のデータ保存場所が停止となってしまっても、他の拠点を利用すればシステムの利用を止めることなく継続して利用できるのです。

データを統合して管理することで、生産量・交通量を調整

ブロックチェーンのデータは、分散され、公開されています。この特徴を活用すれば、これまで非効率であったものをより効率化できるようになると言われています。

例えば、食品の生産管理です。ブロックチェーンにより家庭の冷蔵庫の状況から、食品の生産状況までのデータを統合して管理できるようになれば、食品の消費に合わせた生産を行えるようになり、食品の過不足を減らすことが出来ます。これまで過剰に生産されて無駄になった食品を削減できるのです。

また、交通量に関しても変化をもたらします。車個々のデータや各交通拠点のデータを統合して管理できるようになれば、交通量の最適化をもたらし、交通渋滞を減らすこともできると言われています。

まとめ

今回は、ブロックチェーンでできること10選を紹介しました。ブロックチェーンは、今回紹介した事例の他にも様々な分野で活用できると言われています。ブロックチェーンは、まだまだ世の中に浸透しているとは言えませんが、今後、ブロックチェーンが浸透していけば、より活用範囲が広がっていくことでしょう。

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